音質差の検討
2009年 11月 16日
便宜上、製作順に「A」「B」と呼びます。
「A」です。
「B」です。
回路構成は同じ、初段からドライバー段までの半導体も同じです。
①出力段TrはAがモトローラのメタルキャンタイプ、Bが東芝のモールドタイプそれぞれシングルppです。
②基板上の抵抗はAが1/4Wの金属皮膜が中心でBはそれを1Wにしています。
③パワートランスは両方とも左右独立で使用しています。Aがパイオニア製の流用でAC23V×2です、電圧増幅段用の別巻線付き(AC36V×2)、BはタンゴMG-200 AC27Vと電圧増幅段用に春日無線のカットコアーを使っています。
④電源の整流はAがセンタータップ±電源で、ブリッジDi(一般用25A)と電圧増幅段用はファストリカバリーDi(1A)です。Bは±別巻線によるブリッジ整流(ファストリカバリー5Aをそれぞれ3パラレル用いてアンプ全体で48個)電圧増幅段用はやはり±別巻線でショットキーバリアDiのブリッジ整流です。
⑤平滑用ケミコンはAが63V15000μ×8本で左右の±電源に二本づつ割り当ててその二本の間に100μH 5Aのパワーインダクターを挿入しています。Bは50V15000μ×4本と50V33000μ×4本を使いやはりケミコン間にパワーインダクターを挿入しています。
ケース、シャーシレイアウト等まだ違いはありますが、大きなものはこんなところかと思います。
さて、このうちどれがどう音質に作用するのか、AとBの音質差はどこから来るのか・・
Aは若干、SPや録音との相性が強く、アラも良いところも強調する感じがします。
Bは優等生でいろいろなソースを実に公平に過不足無く奏でてくれます。
経験上見当がつく事もありますが、先入観無しに判断する実験をどうしたら良いか思案中です。どの点もA,Bそれぞれに用いたパーツやケースレイアウト上決めた事なので、変更が難しいからです。
どちらも自分の音楽を聴く上での許容範囲に入り、SPとの相性、音楽の種類、録音の性格等で変わる程度なので、オーディオ上のいくつかの流派でいわれているように、これらの違いだけで音楽再生に決定的な影響を与えることはないように思われます。
「私にとっては」のことですが。