小信号用Trの音質
2010年 02月 16日
真空管の差し替えはソケットで簡単なので、多くのオーディオに興味のある人はそれを行った事があると思います。
ところが、この簡単に差し替え可能なところがまた問題でして、試聴A,電源off,差し替え、電源on,粗調整(あるいは無調整)、試聴B、と続く一連の作業にそれほど時間はかかりません。ところが、この試聴AとBは同じ条件ではありませんね。真空管がその周囲も含めて熱的平衡に達するにはずいぶん時間がかかります。
特に、それまで使っていた慣れ親しんだ球と新しく購入した球の時は当然エージングの程度が違い、実際の実力を測っているとは思えません。
つまり、短くても1週間以上はいろいろな音楽をいろいろな時に聴き続けて見る必要があリます。そうすると何となくその音質の評価が自分の中に形成されてゆくと思っています。
ブランドや値段に余計な先入観がなければ、雑誌等の試聴記事とは大きく異なった結果を持つ事になるのはいつもの事です。
それと同じ作業を半導体のプリアンプでやってみようとしています、こちらは音質的にソケットを使うわけにはゆかないので厄介です。もっとも、真空管でも最高の音質を求めた場合、ソケットは障害になりますね。
とりあえず手持ちで、A1152 C2718、A872 C1775、A992 C1845、A1145 C2705、A999 C2320、等がエントリーされていますが、他にも試してみたいTrは多く、とても大きな泥沼を前にしてびびっています。
はんだずけ歴が長いせいで、A603 C943なんていうメタルパッケージも多数所持していますし、巨匠ご推薦のA726 C1400のメーカー違いも手持ちで可能です。A640 C1222もありますね。
A1015 C1845も外せません、心情的にはこのコンプリが一番気に入ると痛快です。A733 C945に負けたりして・・・
「A495 C372時代」にはんだづけデビューした私としてはこのコンプリペアーの手持ちがないのは残念なので、購入を考えています。
私が自分のアンプや再生系でこの実験を行えば、真空管の時と同様に世間の評価とは異なる可能性が高い事は確かでしょう。また、Pcが大きくなる事によりメリットはあるのか、Cobやrbb等と音質の関係も体感できたらうれしいと思いますが、私の駄耳ではどうでしょうか・・・