電源分離型 OO-3 完成
2010年 05月 20日
かつて、期末テストの前ほどいいアイデアが浮かびオーディオアンプの改造に取り掛かったものでした。
前回、普及型の小型電源トランスを用いたせいでなのか、S/Nに問題を生じたフォノイコライザー(OO-2と命名)は音質的にはなんの問題もなく、いったん音楽が鳴り出すと楽音とノイズの判別が明瞭なため欠点も気にならないので、その躍動感のあるよく歌う音質は聞きなれた曲もあらためて感動させてくれます。
ただ、人様にお聞かせする際にはもう少しノイズレベルを下げておきたいので、その対策第一弾としてOO-3では電源分離型を試みました。トランスと整流平滑回路を別シャーシにおいて、増幅回路部分とは8pinのソケットで結びました。
かつてのマークレビンソンのヘッドアンプと同じくカートリッジのインピーダンスもNFB経路に入ってしまう電流入力型反転増幅なので、ゲインやS/N比を正確にいえませんが、カートリッジのインピーダンス10ohmで1KHz54dB(500倍)位です。その時のノイズは出力端子で約1mV(フィルター無し)程度です。
電源分離型にした効果は明らかで、あのいまいましいハム音は皆無となりました。これで、やっと見つけたジャストサイズの電源トランスが使えます。
先のOO-2も電源を分離するためにケースを仕入れてきました。NF型EQはRIAAを形成するNF素子をあまり低インピーダンスにする事ができないため、外乱に弱いのだと考えられます。