新しい基本回路が見つからない
2012年 01月 28日
オーディオ用に用いる場合、ノイズ低減を目指して、チャートに合わせ初段のIcを絞ると必ず骨張った癖の強い音が出てきます。
音質重視で定数設定すると、実用レベルのS/Nを確保できません。いや、雑音低減重視でも納得のゆくS/Nではありません。
OPアンプ類似の回路や動作でなく、現在自分が考えている回路条件ではフォノEQに使えるようなゲインで初段をBi-Trにするには難しいようです。パワーアンプやCD等の信号を受けるアンプには十分ですが。
やはり、音質とノイズの妥協点として、初段はj-FETのゼロバイアス動作に勝る回路と素材が見つかりません。私の頭と技術では、、です。
このように考えると、真空管という素材は、今戦っている所の音質とは別世界なので、思わずそっちに行きたくなります。行ったら行ったでいろいろ悩むところはありますが、その悩み自体もなんだか陽性な感じですから。