私が所長Kです、趣味を中心に展開できればと思います。


by elise-4550
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後面開放型スロットロード

ラジオ技術誌の昨年12月号にアンプ設計で有名なネルソンパス氏が製作したSPシステムの日本語訳が掲載されていました。元々は米国オーディオ誌に寄稿されていたものです。

ウーハー振動板面積の1/3に相当するスリットから低音を放射する平面バッフルで、音波の疎密が前面と後面で大きく異なるため、近距離では後ろからの音波回り込みによる低音の打ち消しが押さえられるという斬新な発想でした。これにより、あまり大掛かりな面積を確保しなくても低域特性の優れた平面バッフルが可能となっているようです。

この試作記事は自分にとって最近では珍しく制作意欲をそそられる話でした。制作意欲をそそられたのは私だけではないようで、今月号(4月号)のラジオ技術にも室井氏の追試が掲載されていました。そこで、遅ればせながら私も試作してみました。

用いるユニットはVifaのP-21-wo12という約20cmのウーハーです。高分子系のコーンで裏から帯状のダンプ材がらせん的に貼付けられています。高域に生じるピーク対策だと思います。インピーダンスは8ohmです。使う予定もないのに中古品をずいぶん前に8個入手していました、

パス氏は20cmウーハーを片ch6個用いて実験しておられますが、私は片ch4個でやってみようと思いました。室井氏によると、スロット開口部の深さに対応した気柱共振がF特に大きなピークとして出現するということです。自分の設計ではそれは約300Hzになると思われ、これをどのように処理するかがポイントでしょう、

また、設置場所等の関係で、平面バッフルではなく後面開放型で処理してゆこうと設計しました。

幅114cm,高さ51cmの後面開放箱が完成したのは昨日でした。本日ユニットを取り付け、配線後に早速測定してみました。

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はじめは吸音材等を一切無しで測定します。

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予想通り、300Hzに10dBほどのピークがあります。ただ、150Hzと200Hzでもピークが観測され、その辺の周波数で台地上の盛り上がりを示していたのは意外でした。室井氏はこのピークをスロット後方に穴を開け共振を弱めた上で、ネットワークにノッチフィルターを組んで対処しておられます。

私の作戦は、スロット内に吸音材を入れることです。まず、四角いスポンジを開口部においてみました。

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その時のF特は

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となり、気柱共鳴にかなりの効果がありました。今度はスロット内部にフェルトを敷き詰めてみました。

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その時のF特は

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という具合で、こちらの方が効果が薄いようでした。ただし、1KHz位から上の成分にはかなり効いています。そこで両方の吸音材を装着すると、

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更にパワーアンプの前に80Hzの1次ローパスフィルターを装着して測定してみると、

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このまま300Hzクロスでいけそうな特性です。きょうはここまで続きはまたにします。最後に裏の様子は

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by elise-4550 | 2013-03-18 05:01 | オーディオ | Comments(0)