私が所長Kです、趣味を中心に展開できればと思います。


by elise-4550
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2014年の211シングルアンプ(3)

前回の続き

③信号の起点とリターン(Di:ダイオード C:コンデンサ R:抵抗 L:コイル等)

だいぶ前にも書いたことですが、今回の回路を用いて確認しておきます。増幅素子が何であろうと、入力モードが電圧だろうと電流だろうと、デジタルだろうとアナログだろうと、外部からの信号には動作する起点があります。それは。初段に関して多くはカソードになります。今回のアンプも同様です。

今回初段は五極管をカソード接地で使います。カソードは純抵抗にて接地されます。ここのカソードの電位を得るための素子にDiやCを用いるとそれらが入力信号ののリターン直列に入ります。つまり、これらの非直線性をそのまま増幅することになります。自分的にはここの純抵抗さえも気に入らないので、できればゼロバイアスにしたいくらいです。

初段出力と次段入力について検討します。カソード接地はカソードを起点としてグリッドとアノード(プレート)で入力と出力をとる回路です。通常の二段目は初段のアノードにグリッドを接続するわけですが、そのグリッドを初段と同じくアースを利用して動作させるために、CでDCを切ってカップリングすると、出力信号のリターンに電源回路が直列に入ることになります。これはそのアンプの音質を大きく決める(悪化させる)ことになります。真空管アンプ自作の好きな方は、ここのカップリングCを色々取り替えて音質の違いを楽しみ、好みの(判で押したように銘柄もののオイルC)にしたりしますが、電源回路の大容量ケミコンに直列に入った「高級」コンデンサに大きな意味はありません。

では直結したらどうなるでしょうか初段のアノードに次段のグリッドを繋いで通常のカソード接地増幅をおこないますと、そのグリッド電位は当然100Vかそれ以上の大きな値となります、当然カソード電位もその値以上になるので、増幅起点であるカソードににアース電位同様の確かな音質的純度を求めるのは困難です。カソード電位とその電流で決まる大きなRだけでは電流帰還がかかり増幅度が無くなります、大きなRと並列のCではこの大容量Cが例によって入力のリターンに入りますので、Cの非直線性を増幅しているとになります。電圧を稼ぐためにDiなどを入れても同様です。また、いずれにせよ、初段の出力リターンに電源が挿入されるのはC結合と同じです。

そこで浮上する回路はアノード接地(カソードフォロワー:CF)です。この回路は起点がアノードにあり、グリッドとカソードで入力と出力をとります。初段のアノードと負荷抵抗の電源にそれぞれ次段のグリッドとアノードを繋ぐと、アースからは浮いた形で初段の出力を次段が受け取ることができます。入力のリターンは負荷Rと次段のグリッド〜アノードのみの純度の高い信号を増幅(減幅?CFはゲイン1以下)できます。

前回あれほど音質的悪者にしたCFを今回利用するのは、先日のプリアンプにおけるPFB+NFB複合回路大成功の結果を受けてのことです。詳しくはそのページをご覧ください。この高音質を今回のパワーアンプでも試してみたいと思いました。更に新しい試みもあります。初段の負荷抵抗と次段CFのカソード抵抗を同じ値にしておくと、初段電流の二倍まで電源側からみた増幅段の電流変化が無くなり理想電源になりますが、それは初段のスクリーングリッド電流とPFBがなければのことなので、御利益のほどはわかりませんが、一応そのように設計しようかと思います。

さて、出力段の211です。この入力と出力のオーディオ的純度ですが、ここは通常のシングルアンプ形式をとる限り入出力リターンに電源回路が直接に入ることから逃げられません。これをを入れないためには差動出力等のPP出力段が必要です。ただ、今回は、211の音質を楽しむ目的なので、電源のケミコン、整流Di等の影響を最小限にします。

まず、前段と直結にします。「音質の優れた」「有名銘柄高級C」の影響をなくすためです。また、C電源(バイアス用)の省略と増幅始点のカソード電位の確定を一体化しておこなうことができる回路で音質阻害の原因を減らします。その回路とはやはり先のプリアンプのべースとして全ての特徴を支えたTL431によるシャントレギュレーターです。

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今回もTL431の高性能と音質的阻害の少なさ(あくまでも主観上)に頼ることになります。先に述べた理由により、初段と次段のレギュレーターを共通にして設計しますが、用心のため、独立にもできるように基板を製作しておきます。

今日はここまでにします。
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by elise-4550 | 2014-03-23 15:06 | オーディオ | Comments(0)