私が所長Kです、趣味を中心に展開できればと思います。


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私、EV型SEPPの味方です

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上の絵は45のEV型SEPPです。コンパクトを心がけてステレオ構成にまとめました。インターステージトランスを嫌ってEV型にしたのに、ここではまた使っています。出力管 45や出力トランスサンスイ SW-15-4 の持つ音色とのかねあいで、A-18を入れたほうが面白いとサバよみしての事です。

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EV型はまだありましたが、今は手元に無く、写真も撮っていなかったので紹介できません。GEC の直熱送信管DET-25などは、この形式で初めて真価を発揮したと言うべきで、シングルでは20kΩ~16kΩのトランスが必要ですが、SEPPではpp用の8kΩで済んでしまい、動作点をうまく選べば30Wだせました。もちろん交流点火で1mV以下の低雑音でした。

こうなってくると、半導体でもEV型を試してみたくなります。

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これです。モノラルアンプです。出力段はMOS FET 2SK134の6パラ X 2で、最大出力200Wとなります。電圧増幅段は初めは半導体でしたが、変更してサブミニチュア管で組み球と石のハイブリット構成です。恥ずかしながら、当研究所最大の出力を誇っています。

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その後、トランスでpp信号を合成しない他の方法も試していますが、EV型SEPPに共通する毅然とした音質は独特のもので、DC帯域まで増幅度がある半導体アンプとはちょっと違う低域の制動感が魅力です。
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by elise-4550 | 2009-04-30 00:15 | オーディオ | Comments(2)

SEPP その後

前回述べました高内部抵抗の真空管をSEPP出力段で用いる回路は、入手しやすいインピーダンスの出力トランスが使えるので、思いの外応用範囲が広い事に気付きました。

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STC 3A/109B によるSEPPです。インタステージトランスはUTCのA-18出力トランスはマグネクエストのpp用6.6kΩを使いました。

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WE 101D によるSEPPです。インタステージトランスはUTCのA-18出力トランスはマグネクエストのpp用9kΩを使いました。







そして、今度はインターステージトランスの無い音を聴いてみたいと思いました。ところが、直列型SEPPや並列型SEPPは出力段の入力基準がそれぞれ異なるため、いわゆる「打ち消し」が必要です。それをトランスはスマートに解決してくれていたのです。

無粋な打ち消し回路を嫌い回路的なエレガントさを求めて、EV型SEPP(ブリッジ型)に到達しました。これぞ完全な対称回路です。ドライブ段に高出力電圧が必要な点と、出力段だけに二つの浮動電源が必要なことが欠点です。モノラル以外では重くて製作不能です。

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STC 6B4G のEV型SEPPです。このサイズで最大出力はたった7Wのモノラルです。タムラのF-2011を出力トランスに用いています。インピーダンス3.5kΩの16Ω端子に8Ωをつないで半分の1.75kΩで用いています。ドライブ段は低内部抵抗でプレート最大電圧の高いBENDIX6900を使いました。パーツ配置を対称にして二台製作しました。

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WE300B のEV型SEPPです。タムラのF-2020をやはり同じように1.75kΩで用いています。ドライブ段はGE6BX7を使っています。パーツ配置を対称にして二台製作しました。

自分的には211でEV型SEPPを製作するのが究極だと思っていて、パーツも集めていますが、その重量と大きさに怖じ気づいています。まあ、人生最後のアンプとして取っておいてもいいかなと思っています。じいさんでは、ハンダ付けのためにアンプを裏返す事も出来ないかもしれませんが・・・
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by elise-4550 | 2009-04-28 04:23 | オーディオ | Comments(0)

VT-25までの道程

ずいぶん半導体だけでオーディオをやってきました。また、長い間大学に残っていたため貧乏オーディオが続いていました。いや、オーディオだけは身分不相応に贅沢していましたかな?

何せ、奨学金は全てSPのローンに回していましたから・・・日本育英会様すみませんでした。7.5畳の洋室に400Lの自作箱を二台押し込み1.5mの至近距離で聴いていました。そこはベッドの上です。

「MJ」や「ラ技」に掲載されている真空管の製作記事は当時の私は飛ばして読んでいました。半導体アンプをやっている人にありがちな事ですが、パーツの銘柄を吟味し、自分の選んだもの以外は「音楽が鳴らない」という理由で排除し、抵抗や線材の方向性まで追求する次第です。

そして、自分の作るアンプはもうどれも判別できるほどの差はない事は判っていました。
だんだん自分ががんじがらめになってゆきます。薄々、自分が今信じている世界は気のせいで、もう一度ブラインドで検証すれば崩れてしまう部分が多い事にも気付いていました。

仕事を持ってもオーディオ熱はさめなかったので、いろいろな機材に接する回数は多くなりましたが、当時の私の機材評価は「絶品」か「ゴミ」で、だいたいは後者なのでオーディオ屋のおやじから見たら困った客だったと思います。はっきりものを言うため気に入られて友達付き合いになった事もありましたが。

そんなときについ魔が差してEL-34のppアンプを作ってしまいました。偶然TELEFUNKENのEL-34を20本手に入れたせいです。半導体出身者らしく、二段構成の直結アンプでした。出力段電源までレギュレーターで安定化していたのは云うまでもありません。

その音を聞いて何だか判らなくなりました。それまでのアンプの音とは全く違い、比較のしようがありません。じゃあ「ゴミ」かと言うととんでもありません、いい音なのです。自分がやっていた狭いオーディオを思い知らされました。音楽を聴く上で音はいろいろあって、山脈のようにいくつも良い音のピークが存在するという当たり前の事が愚鈍な私にもやっと判ったようでした。

おかげで現在我が研究所は、既に紹介した通り、置き場所が許す限りさまざまなSPが入っていて、「いったいこの人はどんな音を好んでいるのか?」という感じになっています。それぞれが別の良い音のピークを目指すための道具です。こうなったらオーディオのワンダーランドを造るしかないのかもしれませんが、経済的な限界が私を止めてくれています。

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話が長くなりましたが、真空管に感染した第一段階はTV-25に明け暮れました。その姿態、トリタンフィラメントの輝き、中高域の独特な音質が私を魅了しました。現在でもオンケン型マルチダクトシステムとガレージの4550ダブルシステムの中音ホーンはそれぞれVT-25で駆動しています。

上記のアンプはオンケン型マルチダクトシステムに使っているモノラルのパラシングル(ps)です。これは、旧タンゴトランスが元気だった頃、プッシユプル(pp)との比較のため電源トランス特注で製作したものです。

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これがその戦いに敗れたppの片割れです。勝敗は明らかでした。ほぼ同じパーツと同じ技術者が自信を持って送り出したであろう同クラスの出力トランスなので、これは出力回路の違いと思います。

ただし、ppは直熱管でも交流点火で残留雑音1mV以下に出来ます。psは直流点火で7.5Vものカソード電位勾配がある事になり気持ち悪いので、ppのフィラメントハム打ち消しは利用したいものです。

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そこで考えたのがSEPP回路です。つまり、ppの音質劣化は出力トランスの電磁誘導でpp合成をする事にあるのではないかと言う事です。ならば、直列型SEPP出力段回路でpp合成をしてしまえばトランスはSPへのインピーダンス変換のみでよくなり、高音質が期待できます。もちろんハム打ち消しは交流点火で大丈夫のはずです。今度はステレオで製作しました。

この回路形式では出力段は交流的に並列になるので、出力トランスのインピーダンスが通常のppの時の1/4でよく、内部インピーダンスの高いVT-25でも市販品に多い5kΩpp用が使えるため調達が大変楽です。ここではLuxのCZ型を使いました。

SEPPで問題となる出力段のドライブはインターステージトランスとし、いわゆる「打ち消し」問題に対応しています。もちろんここでも信号のpp合成はしていません。

結果は望外の成功で、SEPPの所為かインターステージトランスの所為かは判りませんが、psにはなかった音質の「ねばり、こく」といった感じも出てきて、傑作となりました。この形式のものを現在、VT-25で3台、WE-101Dで1台、STC-3A/109Bで3台製作し、 いずれも好結果を出しています。
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by elise-4550 | 2009-04-26 04:00 | オーディオ | Comments(0)

現在のハンダ付け状況

小学生のころ、私の周りでは既に真空管は姿を消していました。
理系少年だった私にとって初めてのハンダ付けはバイポーラトランジスタ( Tr )だったのは当然の事です。6石ラジオを製作して音が出たときの感動は覚えています。

小学生では「初歩のラジオ」「ラジオの製作」だった愛読誌が中学では「CQ」「無線と実験」「ラジオ技術」「トランジスタ技術」に変わってゆきました。

中学の同級生に当時の私の知識技術のはるか先をゆく友人がいた事もあって、「岩石化石採集」「天文観測」「昆虫標本」「熱帯魚のブリーディング」「化学実験」等数多い理系の趣味の中でも「はんだ付け」が大きな比重を占めるようになりました。

彼は「ビートルズ」を私にもたらした人物でもあります。それまでに聴いていたひいきのシンガーが「あのねのね」だっただけにそのショックは計り知れないものがありました。

 
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上記の絵は現在製作中のパワーアンプ基板です。

この形式のアンプも今回で8組目となり、いろいろなパーツや規模で試してみて、だいたいのポテンシャルは判ってきた感じです。当研究所のアンバランス出力Trアンプとしてリファレンスとなりました。

ただ、欠点として,今までのP型N型の対称回路+横型カスコードではDCドリフトが大きく、電圧ゲイン26dBで100mV位になります。よって、アルニコ系のSPにはご遠慮願っている状況です。これを改善するために、最近真空管OTLアンプで採用し成功を収めた方法を試してみるつもりです。 

回路設計は全て特許をとる様なオリジナルで構成ができれば格好よいのですが、たかがアナログかけ算アンプなので、そんなことはあり得ません。尊敬すべき諸先輩方により私が出せる程度のアイデアは研究し尽くされています。

私に出来る事はそれらの現時点における再評価と。異なる出自のアイデアや思想を組み合わせて音楽再生における新しい価値を見いだす事です。その点においてはパイオニアワークたり得るかもしれません。

今回の回路構成はFET入力差動横型カスケードと「ラ技」故藤井氏によるエミッター接地単段増幅電源フローティング回路を組み合わせた実質二段アンプです。

初段の差動横型カスケードは約30年前に製品としては STAXやLUXで採用され、ほぼ同時期に「トラ技」でどなたかの解説記事が載りました。その後、アマチュアの作品等で重用されています。元ネタは「ハリス?」社のオペアンプと思います。

主な採用動機は皆同じで、差動二段+コレクタ接地(エミッターフォロアー)の回路構成が主流だった当時で、①一段で差動二段と同じくらいのゲインが得られる ②カレントミラーの能動負荷にすると、そこから割合自由に負荷抵抗の値を選び対接地間に結ぶ事が出来る 等のメリットがあります。

電源のノイズや変動に強い対アース増幅という考え方はその後のアンプ回路設計の大きな流れとなっています。が、もう一つの利点である高域時定数の減少はあまり話題になっていないかもしれません。

出力段はここも電圧ゲインを持つエミッター接地で、電源をフローティングしてその中点から出力を取るアイデアは藤井秀夫氏の製作記事で初めて知りました。彼についてはまた別の機会に評価したいと思いますが、そのあふれ出る独創のアイデアには毎月感動させられていました。時々トンデモな文章が入る以外は、やり尽くされた感もあるこの分野にもまだ未踏の地があるのだと感じさせてくれました。その才能が今は失われてしまい残念でなりません。

この回路により理論上は大型ケミコン、ダイオード、電源トランス等の非直線性が出力に影響しないはずです。出力に電源周りのストレイキャパシティの影響が出やすい欠点はあるものの、実質二段構成でSP駆動に十分なアンプとなる点と共に大きなメリットです。
 
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by elise-4550 | 2009-04-24 00:07 | オーディオ | Comments(0)

忘れててごめん

前回で一応わが家のSP紹介を終わり、今度はアンプでもいこうかと考えていたところ、まだちょっと忘れていました。
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これです。私にとって2代目のクゥオーターチューブ方式です。

この方式の特徴はユニットのパラメーターとエンクロジャーの設計が無関係な事で、広範囲のユニットに同じ箱で対応できます。閉端側を面積ゼロつまり三角形のとんがり状態にするとユニットは開放端との中点に置きます。

ところが、一般的な折り返し一回の構造では中点は天板付近になり、上に向けて音を出す事になります。

これでは都合が悪いので、3回目の試みとなる同一ユニットの同相駆動による振動キャンセル構造で、仮想的に中点を駆動する事で対応しようと思いました。

当然裏側にも同じユニットが付き、両面に音が出るので、SPの設置位置に関して工夫が必要です。写真はペアーの裏と表です。

ユニットは六本木工学研究所の「RIT CUSTOM CP-14」を用いて、TwはETONの「25 SD 1」にしています。

初めは低音が出すぎるので、開口部に吸音材を置いて調節していましたが、エージングが進んだためでしょうか、今は開口部の吸音材はなしでちょうどいけます。


中低域の厚みはありませんが、低域は予定通り十分伸びていて、高域も嫌みのないきれいな音なので非常に広帯域のシステムになりました。ただ、全体がうすあじでパステルカラーの音色はオーディオマニアにはもの足らないかもしれません。

裏と表のユニットはこのようにして結合しています。
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現在、二階でテレビ横においてその音声を担当しています。

これで、2~3のちいさなSPと段ボール箱に入れてとってあるユニットを除き、わが家のSPは紹介しました。また、必要があれば、細部の説明をいたしますが、これからはしばらくは使用中のアンプを中心に展開しようと思っています。
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by elise-4550 | 2009-04-22 02:19 | オーディオ | Comments(0)
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何だか心引かれるユニットってありませんか?
音質はともかく、機能やコンセプトが魅力的で欲しくなってしまう感じの・・
更に音質的にも優れていようものなら溺愛してしまいます。

私にとってAltec601シリ−ズがそれに当たるかもしれません。
12インチの軽くて張りのあるコーンの中心ににコンパクトなツイーターがセットされ2wayの同軸を構成しています。

兄貴分の604シリーズの陰に隠れて目立たないのも私好みだったりします。
実際、15インチの2way同軸はツイーターに大きなホーンが付けられないためウーハーの高域が弱点です。
その点、12インチは問題が小さく、特にAltecのノンコルゲーションコーンは私にとってむしろ望ましい中高域です。

ツイーターは単体にすると何だかしょぼい格好ですが、同軸に収まっている姿はドンピシャです。もちろん同軸に組み込む事が前提で開発されています。
評判がいいので単体売りをしたという感じだと思います。

何より、601は低域と高域のボイスコイル位置が同じなので、三次元的にどこから見ても点音源となるのは夢があります。もちろんそれだけでタイムアライメントがとれるわけではありませんが、Twとして最も理想的な配置である事は確かです。

そんなわけで、歴代のAからEまで全て揃えてしまいました。
故障しているものの修理も手がけて、この世に少しでも可動品を増やしたいなんて考えるようになりました。

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601はフレームで3種、 コーンで2種、Tw振動板で2種、エッジで3種、フレーム塗装で4種、Tw塗装で2種の違いがあり、たとえば同じCタイプで4パターンはあるため、それぞれ揃えるのは大変です。

ただ、ちょっと冷静になって音のバリエーションで揃えるなら、程度がよければ2ペアー位でいいかという気がします。私ならばBとDにしますね。

写真は、現在使用中の601Bです。12インチ用のオンケン型マルチダクト箱に入れています。低域は12インチの常識を超えた量と質を誇ります。

ただ、いけないのはネットワークです。これもAからなぜかFと書かれたものまで見ましたが、いずれもお粗末なパーツで、経年変化のためコンデンサーの短絡やコイルの断線が多発しています。
また、オリジナルの設定はWoはスルーになっていて全帯域で鳴っています。ボイスコイルインダクタンスによる自然な減衰ってことでしょうか。それにTwをかぶせているんですが、わざわざコイルで昇圧した後にアッテネーターで減衰させていたりします。
まあプロの現場ではいろいろな状況があるとは思いますが、この601は私が聴く限り、WoとTwがアッテネーターなしでドンピシャの能率なんです。まさに名器ではないでしょうか。

よって、ネットワークは自作しています。Woも-6dB/octで切ったほうが自分の601に求める音質が得られました。

でも、音より何よりこの佇まいですよね、私にとっては、
これに匹敵するのはロータス エリート位のものです。持っていませんが・・・

PS   もう一つありました、ハッセルブラッドの903SWC「ビオゴン」です。
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by elise-4550 | 2009-04-20 02:02 | オーディオ | Comments(2)

貴重な出会い

数年前にUSAのインターネットショップでScan Speakの「The Revelator series」を購入して2wayの自作システムを製作しました。一組は18W/8531とD2905/970000でもう一組は15W/8530とD2905/950000でした。海外のいわゆる「ハイエンドオーディオ」と呼ばれているSPで多分最も多く採用されているユニットです。今でも雑誌の新製品紹介を見ると一目で判るコーンの斜め模様がたびたび登場します。

あまり、ショップで試聴しないほうで、また、聴いてもショップで音を判断しない事にしているので、これだけ著名なユニットがいったどんな音だろうかという大きな好奇心があったのです。

極く単純な密閉型で、木材はちょっと贅沢をして、ネットワークパーツは経験上なるべく良いものをつかいました。

基本的な特性をはかった後、試聴してみました。びっくりというより感動しました。どこの帯域がどうという事ではなく、情報量がどうのこうのではなく、音楽の情感が満ちあふれます。聞きほれてしまいました。これは特性ばかりを追いかけていては絶対に出せない音です。ユニットとしては高い水準を持ちながら音楽を理解し追求していますね。Scan Speakというメーカーのことはよく知りませんが、会社としてのポリシーが伝わってきました。尊敬の念を抱いてしまいます。

自社ユニットくらい開発できそうな大メーカーも含めて多くのシステムに採用されている理由がはっきり判りました。普通の技術者ではお手上げです。

複数の友人に聞いてもらいましたが、誰もがだいたい同じ意見でした。その証拠にその二組のSPはもう今は当研究所にありません。別々の友人に持っていかれました。今度、請求書を渡そうかと思います。
それ以来一時、Morel.Seas.Audux.Focal.Dynaudio.Vifa等のユニットを集めて自作にはまっていました。

今手元にあるものをいくつか紹介します。
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Morelの6インチミッドバス HU 621 とソフトドームツイーター MDT 33 の2wayバスレフです。
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Dynaudioの5インチミッドバス MW 150 とソフトドームツイーター D-28 の2way密閉です。
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Scan Speakの6 1/2インチミッドバス18W/4545とMorelのソフトドームツイーター Supreme 110 の2way密閉です。

これらはどれも上質な音質を持っていますが、先のシステムのように心に染入る音ではありません。どうやら私にとって「Revelator」との出会いはとても重要なことのようです。

そこで、製作したのが、これです。
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15W/8531とD2905/970000のバーチカルツイン密閉です。

音質は、もう言うことありません。アパート住まいの学生時代にこれがあればもっと違った音楽生活が送れただろうと思います。もちろんその頃はこれらのユニットは存在しなかったんですが・・・

120年前から同じ原理だと云われているダイナミックスピーカーも私の知らない北欧で確実に進歩していて、こうして音楽を届けてくれている事に感謝しています。
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by elise-4550 | 2009-04-18 01:57 | オーディオ | Comments(2)
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この絵はわが家のガレージ西側面上部です。
屋根近くまで自作スピーカーが配置されています。この下は以前紹介しましたVOTT型SPと線音源SP(TWが16個ならんだやつ)が置いてあります。それぞれ専用のパワーアンプを持ち、切り替え等で全て聴く事が出来ます。一つの部屋にSPシステムは一組が理想なんていうぜいたくは私には許されないのです。

簡単に説明しましょう。まず、両端にある赤いセンターキャップの箱はジェンセンの15インチユニットとEVのT-35ツイーターの2wayです。約180Lの容積を持つ箱にバスレフで収めています。出力の小さい真空管シングルアンプでも十分鳴らせる高能率でインピーダンスが16ΩのSPシステムが欲しいと思い、ちょっとノスタルジックなメーカー、ユニットを選んで構成しました。
ところが、T-35はじゃじゃ馬で、ネットワークとレベル調整には苦労します。これならジェンセンだけでフルレンジにしたほうが無難かもしれません。現在はハイカット-6dB/oct,ローカット-18dB/octの3500Hzクロスで何とかまとめています。それでもどうかするとTWのシャリシャリした面が出ます。ただ音楽によってはこれは魅力的に働くことも多いようです。
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これは説明するまでの事はないかもしれません。JBL LE-8Tを自作マルチダクト箱に収めた2wayです。TW選びは難航していろいろ試行した後、オンキョーのD-3000が手に入りやっと決着しました。
たぶん、ブラインドでこのSPを聴くと、8インチのスピーカーとは思わないと思います。よくあるLE-8Tを収めた(格子グリルの)システムより1オクターブ近く低域が伸びています。自分でも結果にびっくりしました。マルチダクト恐るべし・・
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これはフランスのFOCALで構成した2wayリアダクトバスレフです。ウーハーは7C4252二発でツイーターはTC 120TDX というチタン逆ドーム型です。このTwはかなり有名で、いくつかの海外SPシステムでも特徴的な外観で見覚えのある方も多いと思います。現在はネオジウムマグネットになった新型がありますが、これはフェライトマグネットです。とにかくお金がかかった感じの丁寧で重いユニットです。
チタンの振動板をもつユニットは経験上、出来不出来が激しいのですが、これは絶品の方で、ハードドームでは避けられない癖はあるものの、その繊細で微粒子きらめく天上の高域は一度は使いたい気にさせられます。本来縦長に設置してバーチカルツインなのですが、スペースの関係で不遇をかこっています。

ジェンセンとJBLに挟まれた小さな2way密閉箱は、B&W小型システムに使用のウーハーという事で購入しましたが、なんのモデルなのか判りません。ツイーターはAudaxのチタン振動板です。現在はFM放送専用に接続して、他のSPとは分離されています。

このように、どこかのオーディオショップ並に詰めた配置で、音質がどうのこうのいっても始まらない部分はありますが、それぞれ個性は発揮していますし、堅い事をいわなければ音楽を十分に楽しめます。
もちろん、切り替えや接続、電源ラインの扱いには注意しています。ジェンセンSPなどは上に揚げて床置きの時より音質が向上したくらいです。まあ、強弁すれば、密集したSP群をそれぞれ高音質で鳴らすのも高度なテクニックが必要なオーディオの世界、という事でどうもすみません。
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by elise-4550 | 2009-04-16 01:45 | オーディオ | Comments(2)

A-7(VOTT)に関して

アルテック ヴォイス オヴ ザ シアター(VOTT)型のフロントショートホーン箱を使うのは三回目となります。
初めはマクソニック E-456です。 これは親切にしていただいている足利市のベルサウンドさんから購入しました。
米松製の丁寧な作りで、本家よりかなり良い出来でした。ダクトは板厚のみで幅2cm位のスリットが約40cmで二本でした。 板厚のみのダクト?横65.95cm縦20.64cmとなっている本家828Bとはずいぶん面積が異なりました。
音質は少々箱鳴りが大きすぎましたがまあまあ良好で、いくつかの場所で聴いたA-7,A-5よりも締まって本格的な低音が聴けました。
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二代目はオークションで入手した「コーア」製の箱でした。「コーア」というメーカーは全く知りません。
オリジナルの下部を縮めて容積を減らした感じの物でした。ホーン部分はほとんど同じ寸法でした。
ダクトはオリジナルと同じく板厚のみで大きく開いていました。
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この箱は遠慮せずに自分の思った改変を行う事にしました。まず、ほとんど全ての面に補強をいれて箱鳴りが目立たないようにし、ダクト部分は面積約200cm²で長さが28cmにしました。反共振周波数は31Hz程度になりました。この手の箱に奥行きを持ったダクトを装着した例は少ないようです。
これははっきり言って大成功でした。きっちり締まって歪み感の小さい低音は私の好みです。150Hz位から始まるホーンロード効果との能率差はあるものの、その質が良ければ後はアンプ側で低域ブーストを調節する事によりバランスをとる事が出来ます。この辺はアンプ製作者の強みです。一般にはグライコ等でも可能でしょう。聴いた人は皆それまでに経験したオリジナルVOTTと比べて音質的優位性を聞き取っていただいていました。

さて、三代目のVOTT型の箱はビクター製のユニットが入っていた映画館払い下げのものでした、製造はビクターなのかどこかは判りません。21mmラワン合板を中心にきれいに組んである年代物です。友人が中のユニットに興味があり、箱を私がもらう事になりました。
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この箱もオリジナル同様板厚のみの大きなダクトが開いていました。映画館等ではボイスレンジ中心になるべく高能率でエリア全体に音声を届ける必要がありました。当時のアンプ出力や光学録音のレンジを考えれば当然です。その結果、低音を捨てて音飛びをよくして、箱鳴りや後面の音も音響出力のうちに入れてしまう工夫がされているわけです。全く正しい選択です。ところがこれを家庭でHiFi用に使うとなると話が違うのも当然です。オリジナルの設定をありがたがっていては大きな電蓄以外にはなれません。

まず箱鳴りを一定レベル以下に抑える必要があります。そして低音はせっかく大きな内容積を持っているのですから、それを生かして低域まで伸ばす設定に変更することが出来ます。416系ウーハーは先日紹介したオンケン型マルチダクト箱でその潜在能力が判っていますから、ダクト付きのバスレフでバランス点を探ります。
マルチダクト箱と同じ設定にしてもうまくいかないのは先ほど述べた150Hzからのホーン効果で、それ以下の低域とのバランスが悪くなるせいです。この辺で多くの先輩方は元の「前面開放型」とも言うべきオリジナルのダクトに戻り、「やはり、Altecの開発したVOTTはオリジナルに限る」伝説が生まれたのではないかと想像します。


現時点での私の解答としては、ダクト面積を小さくとり、その奥行きで反共振周波数を思い切って低く(28Hz位)にとります。つまり密閉型に近い動作にして( 本当の密閉型はダメでした。)ダラ下がりの低域にし、高能率のホーン効果部分に合わせて電気的にブーストしてやる事です。

この結果ブースト分だけ許容入力は減り、最大音圧が下がりますが家庭用にはまだ十分すぎます。その代わり反応の良いよく伸びた低音を高能率で得る事が出来ます。アルテックのノリの良い低音と深い低音が融合したなかなかのバランスだと思います。さらに、高域ホーンと振動板位置の合わせやすさは普通のバスレフにはないメリットですから、これを生かしてクロスオーバーやレベル設定を行う事が出来ます。

現在、JBL2441をMaxonic HS-401ホーンに取り付け、-6dB/octの530Hzクロス2wayで聴いています。ツイーターが欲しいときもありますが、このシンプルさや2wayの美学はAltecの精神を受け継いでいるつもりです。
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by elise-4550 | 2009-04-14 04:01 | オーディオ | Comments(0)

ガレージライフ・・

前回述べましたように、MFBによって家庭に持ち込みやすい大きさで可聴域の低域端をカバーする事ができそうです。機械振動系と電気系の相互作用によりそれぞれ単独で追求するよりも大きな成果が期待できます。実に知的で合理的なアプローチといえましょう。
またその一方で、これは学問研究ではなく趣味なんだから賢いだけでは満たされない部分が私にはあります。
たとえば、「問答無用にスカッと気分が良いだけ」で進んでいっても誰に迷惑をかけるわけではなく、誰に気兼ねする必要もないのが趣味です。
音楽を聴きながらいろんな意味でおもわず笑ってしまうシステムというのは私自身の精神を少しだけ開放し、軽くしてくれます。そんなときオーディオのありがたさを感じます。
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JBL4550(フロントショートホーン+バスレフ)を手本にしたラフトクラフト製の箱を片チャンネル二台使用したクアトロ(クォドラ クゥワッド?)ウーハーシステムです。使用しているユニットはAltec416-8Aが全部で8本です。ダクトはオリジナルの面積を小さくする事でバランスをとりました。初めの1/4位の面積で理想的な音質が得られています。その時のバスレフインピーダンス曲線の谷は約27Hzです。

3wayのスコーカーはMaxonic D-101 とカナダのオーディオメーカーが扱っている木製ホーンです。このホーンは300Hzのクロスオーバーが可能とのふれこみです。奥行きが70cm位あり、その後部にJBL2440よりも二回りくらい大きな4インチ振動板のドライバーと組み合わせて低域と約350Hzで繋いでいます

ツイーターは現在、コーラルの H-100 でクロスオーバー5600Hzにして用いてます。

この3wayシステムは、部屋に入らないので、ガレージにセッティングしています。どんな大きな乗用車でも2台は余裕で入るガレージに最も大きな顔をして居座っています。
床にイスを置いては聴取位置が低すぎるため、今は使っていないエンクロージャーの上に板を張り、床から約50cm高いところにイスを置いて聴いています。私はそこを玉座と呼んでいます。

床は最高の剛性をもつコンクリート打ちっ放しで大地に直結です。壁は20mm程度の木材だけなので低域はこもらず逃げっ放しで大気に開放です。ある意味このシステムにはよい条件がそろっています。

条件が悪いのは人間の方です。冬は寒いしストーブの熱は逃げまくり、夏は屋根の熱が屋内にそのまま来るため汗が目にしみます.それでも懲りずに私は玉座に座っています。そして、にやにや笑っています。
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by elise-4550 | 2009-04-12 02:08 | オーディオ | Comments(0)