私が所長Kです、趣味を中心に展開できればと思います。


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氏家氏 VS 石塚+藤井氏

二階工作室にScanSpeakの18cmウーハー違いが4組あります。それらを用いて今回新型Trアンプ2台とEL-34PP,6550PP計4台でパワーアンプの音質について聴き比べています。

真空管の2台は氏家式ウイリアムソン型でデッドコピーではないですが、だいたいの設計思想は継承させていただいています。二台の音質差はあるものの共通点も多く、正確実直な音で両者を第二試聴室(ガレージともいう)マルチアンプの中高域に混ぜて使ってとても良好な結果を得ています。

そのような縁の下の力持ち的な使い方ではなく、単体の音質を楽しんでみたいと思い半年前から二階工作室に引き上げてきました。

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新型Trアンプは最近のブログで紹介している初段に石塚氏推薦のウィルソンミラー型、二段目出力段は故藤井氏の浮動電源エミッター接地二段ダーリントンを用いたものです。

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どれも皆「ラジオ技術」誌の個性的なライターの面々で、彼らがいなければ私のオーディオ生活は寂しいものとなっていたでしょう。

さて、これらの音質です。やはりTrと球の2グループにはっきり分かれます。

あれほどフラットで公平な音質で特定の強調帯域を持たないと思っていた氏家式ウイリアムソン型ですが、やはり球アンプですね。新型Trアンプと比べると中低域に豊かさがあります。

これがSPとの相性や音楽のジャンルにより、よくも悪くも感じます。ボーカル物ではこれがないと寂しく骨張った音質に感じますし、低音が盛大に入っているソースでは低域のもたつきとなって聴こえます。

音質は球アンプの中ではクールなはずの氏家式ウイリアムソン型が暖色系の側になります。音色の多面性や多彩さでは全く互角です。

音のくまどりはTr式が強く球式が弱くなり、自分の使い分けとしてはこの点がポイントになると思います。

4台のSP間の音質差も今回それぞれのアンプを繋ぎ換えてよりはっきり認識できました。私としては珍しくウーハーの個性に優劣を感じ、長く続いた4台を並て聴く期間もそろそろ終わりかなっていう感じです。

ウーハーによっては箱(20L密閉型)とミスマッチングで作り直す必要があります。
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by elise-4550 | 2010-01-29 23:38 | オーディオ | Comments(2)

ちょっと飽きたな

趣味は楽しいのが基本です、という事で最新型回路の更新作業は五組目でいったん休止です。

正直なところ飽きてきました。

そのうち二組は二階の工作室用です、久しぶりなので作業室のオーディオシステムの一部をupしておきます。

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相変わらずのScanSpeak各種ウーハーお楽しみセットとAltec601Bマルチダクトシステムです。

この二系統は能率が非常に違うのでパワーアンプの設定ゲインを調節して切り替え時の音量変化を避けます。

工作室にはこれ以外にVictorの12インチ同軸モニターもあります。

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今は亡き鈴蘭堂のCL-30ケースに22W×2と40W×2の新型パワーアンプが組込まれています。

TL431シャントレギュレーターとウィルソンミラー型定電流回路のコンビは私のような製作テクニックでもDCアンプのDCドリフトを±10mV以内に収める事ができ、今までより気分よく各種SPに繋ぐ事ができます。

その上、音質もはるかに向上しているのですからいう事はありません。

真空管に対してTrは、音色の多様性に関して欠点を持っていますが、この度の回路はその弱点をほぼ解消していると聴こえています。

程度の良い真空管アンプで得られるざっくりとした質感や本物らしいマットな音質が、輝かしさが散乱するような音と両立しているので、これから作る真空管アンプ計画のハードルが上がってしまいました。

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ちなみにアンバランスTr出力段のアイドル電流による音質変化は自分にとってあまり気になりません。

つまり、A級、AB級等の動作階級はオーディオや音楽にとってたいした事ではないと思っている今日この頃です。
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by elise-4550 | 2010-01-28 04:49 | オーディオ | Comments(4)

役目を終えた基板

その後、更にステレオアンプを一台新回路に更新しました。

全く大変です。最低でも、あと二台はこの作業をこなさなければなりません。

そして、その作業の結果として以前の回路基板が摘出されます。

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何だかもったいない感じですね、もちろん再利用できるパーツはそのようにします。

特に、Tr類は精魂込めてペアーマッチングしているので、チャンスがあればぜひ再び音楽信号を流したいと思っています。

ところが、実は、このような基板はこれまでの歴史の中で数多く生まれていて、写真の十倍以上ストックされているのです。

余計なトラブルを避けるため、新型アンプの製作にはついつい新品パーツを使いがちで、再利用率はかなり低いといえます。

今度は再利用パーツのみでアンプを組んでみようかと思っています。普通に作るよりもかなり手間のかかる作業になりそうですが・・・
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by elise-4550 | 2010-01-26 03:30 | オーディオ | Comments(0)
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昨日のブログで予定していた3wayマルチアンプシステムに改装したアンプを装備してみました。

接続を確認中に間違って右チャンネルの中高域だけ音が出てしまいました。

その瞬間判ってしまったのです、音質の違いが・・・

レベル合わせもしていない片チャンネルのそれも低音抜きで、それまでに聴いていた音とは音の正確さや鮮度の良さが違いびっくりです。

おおまかなレベル合わせの後の本格的試聴では、音の定位や音場をもたらす情報の正確さもよく判りました。

音質はとにかく良く鳴りまくる感じで、音が積極的にSPからあふれてきます。音色は多くその色は濃いめです。

基本的には先日フルレンジで鳴らしたステレオアンプと同じですが、音のくまどりは細く聴こえます、これはマルチアンプの中高域のみに使用している所為か、出力段がMos-FETの所為か判りませんが前作との大きな違いです。

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しばらくはこの組み合わせで鳴らしてゆきたいと思いますが、音質的に失った点も少なくありません。

漂うような低音の音場感や音楽全体に薫る独特の高級な感じは、正確で切れの良い低音と無駄の無い澄んだ空気感に取って代わられました。

その得失に関しては、以前から当研究所のこのシステムを聴いていただいていた方々の再試聴によりご意見をいただきたい気持ちです。

オーディオ的快感は明らかに向上しています。いろいろな愛聴盤を聴き直してみなければ・・・
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by elise-4550 | 2010-01-22 01:06 | オーディオ | Comments(0)

システムの更新

先日、音質的な進化を得る事ができた当研究所のTr-アンバランス出力アンプですが、これはこれで厄介な問題が生じます。

旧ドイツ軍の戦艦ドーレットノート出現直後と同じ現象です。

いきなり旧式となってしまったアンプがステレオペアーで7組存在するわけです。

音質的にも、またDC安定度の点でも新型と比べてはっきり劣ってしまいます。

そこで、三日前から睡眠時間を削って改造作業にかかりました。これには基板から全て作り替え、配線引き回しの大幅な変更を伴います。

アンプの改装は、新規製作よりも面倒な事が多く気が進みませんが、アンプ数が増加せず置き場所に困る事がないのは助かります。

とりあえず、2組(モノで4台)作業が終わりました。

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この4台は電源部のみ共通の箱に入れて、増幅部分とはそれぞれ専用コードで結ばれています。

元々、3wayマルチアンプシステムの中域と高域用に企画したのですが、DCドリフトが大きく(±100mV)繊細なホーンドライバーに使えないので、4台ある事を活かして、SPの瞬時切り替え試聴用に二階の工作室で使っていたものです。

改造して本来の目的を試してみるつもりです。

今回のDCドリフトは10mV以内で、これならばホーンスピーカーに直結しても実際にも精神的にも問題ないでしょう。

マルチダクト3wayシステムの中高域は長年不動のVT-25と300Bのシングルです。この牙城を脅かす事ができるのか楽しみです。
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by elise-4550 | 2010-01-21 18:59 | オーディオ | Comments(2)
試聴の結果オンケン型マルチダクトシステムの低域用アンプを変更しました。

最近製作のBi-Trによるモノラルバランス出力アンプを使う事にしました。

当研究所で1-2を争う高音質アンプをフルレンジで使わず350Hz以下の低域専用とするのはちょっと残念ですが、なにぶんレファレンスシステムなので、常に最高レベルである必要があります。

また、最高といっても、自分の中に最高がいくつもある私ですのでいい加減なもんです。

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ちなみに中域はVT-25パラシングル、高域はWE-300Bシングルです。
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by elise-4550 | 2010-01-19 00:46 | オーディオ | Comments(0)
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今回製作のパワーアンプはプリに引き続いて「ラ技」石塚氏推奨の高精度高安定のウィルソンミラー型定電流回路を模倣している点が最大ポイントです。

また、初段のアース電位をTl431シャントレギュレーターを用いてフローティングさせて得ています。

二段目(出力段)は元々浮動電源のエミッター接地なので、アンプ全体としてアース電位は電源トランスの巻き線や整流平滑回路のダイオードやケミコンの影響を受けにくくなっています。

さて音質ですが、その前に丸二日間ほど音質コントロールに費やした事を告白しておきます。

最初はびっくりするほどの音の鮮度感と徹底的にONな表現に潜在能力の高さは感じるものの、カンカンとした音質や響きの不自然さ等、総合的には落第点でした。

同じ落第点でもあまり可能性を感じないこともありますが、今回は違います。

今までの経験から、次々と打つ手が浮かびます。

整流平滑回路の変更、位相補正の吟味、入力部の定数や引き回しなどを繰り返し検討してゆき、その度に音質が敏感に変化してゆきました。

今まで新しい可能性を感じるアンプは皆こんな感じで使える音になっていったので、心配はしていませんでした。

そして、昨夜とりあえずの完成といえる段階になり感想を書いておこうと思います。

先に書いた音の鮮度感はありすぎるほどで、そのハイテンションな音は「もうちょっと落ち着こうや」といった感じですが、幾多の改善作業で欠点というより良い特徴と感じられるレベルになりました。

これからのエージングを見込むと頃合いでしょう。

擦過音、打撃音等の再現性は驚くほどで、「今まで何を聴いてきたのか」といういつものセリフがまた出てきました。

真空管アンプのお株を奪う音色の多様性は半導体アンプ離れしており、ピアノの音が実に美しく鮮明です。

深い無音から繰り出される音の微粒子がSPから噴出する感じで、音のくまどりは強く細く聴こえます。

常に襟を正して聴く事を要求する音なので、「いつでも誰にでも最高」という訳ではないでしょうが、音楽再生においてこの音は好き嫌いを超えた正しさを感じます。

半導体のアンバランス出力アンプにもまたブレイクスルーが訪れたようです。
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by elise-4550 | 2010-01-17 01:49 | オーディオ | Comments(2)

圧勝劇

イヤー、参りました。

基板部分は完成していたとはいえ、一日でこさえたハイレベル専用プリですが、音質最高です。

当研究所にある他のプリの存在感がなくなるほど・・・

音楽の彫りの深さ、音数、音色の多さ、どれをとっても最高ではないですか。

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これを聴くと、他の機材の癖や傾向がとてもよく判ってしまいます。

われ鍋にとじ蓋的オーディオを許さない圧倒的高音質です、これだからプリは怖いんですよ・・・

何でもありをテーマとする当研究所にはふさわしくない性能です。

といってほってはおけないので、同じコンセプトでパワーアンプを製作する事にしました。

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これが増幅部の基板です、最近「ラ技」で連載なさっている石塚さんがお勧めのウィルソンミラー型定電流回路を使わせていただいています。

非常に高精度高音質な回路で、これからも愛用したいと思います。

急な製作で早く音を聴きたいので、退役中のパワーアンプを利用して製作します。

これです。

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by elise-4550 | 2010-01-14 01:28 | オーディオ | Comments(0)

6in6outのプリアンプ完成

かねてから基板のみ製作していたハイレベル専用プリのケース加工および配線を完了しました。

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製作中の様子です。

今回は6入力、6出力なので、入出力端子の配線がきわめて面倒でした。全てリレーによる切り替えにしていますので、リレーの配線もあります。

所々雑な配線になったところもありますが、音には影響ないと思います。

それよりもリレーによる音質劣化が問題でしょう。ホットとコールドを両方切り替えるため、接点の数が増えてしまいます。

この点も一度、接続機器とアースを共通にした同じ仕様のプリを作り音質を比べてみる必要があるかもしれません。

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今回のプリはフォールデットカスコードの定電流回路の精度を上げて、DCドリフトを抑えてあるため、出力のコンデンサーを省いても安心になりました。

音量調節は帰還抵抗を可変にしています。一段増幅の反転アンプです。

増幅段はいつものFETゼロバイアス対称回路を応用しています。J-FETのgm最大で最も直線性の良いところを使います。

写真は製作中ですが、実際のアンプは完成しました。一眠りしたら試聴の予定です。
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by elise-4550 | 2010-01-13 05:06 | オーディオ | Comments(0)

音質の感想

今回のバランス出力アンプは電圧増幅二段目がFETゼロバイアストーテムポール型で、自分的には最高と思われる音質を目指しています。

ただ、素子選別の手間も最高で、基板製作の何倍も時間がかかります。また、選別に漏れた大量のTrたちは別の用途に流用するとはいえ、全部使いきる事はあり得ず、いや、大半は使われないで死蔵されてゆく事になり、メーカー品では許される事ではないでしょう。

とにかくこの回路は贅沢なアマチュア向きで、相当な音質的メリットがないと採用する価値がありません。

たかがパワーアンプにそこまで凝ってみても、他の重要なところでもっと時間と手間と予算を割いたほうが総合的に良い結果になります。

とはいえ、やってしまうんですよね。自分としては自作の中でパワーアンプが一番楽しかったりするわけです。

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さて、音質の検討です。最近のバランス出力三作の中ではやはり、これが一番でした。

音質の緻密さや本物「らしい」音の凄み等、好き嫌い以外のオーディオ的クオリティはやはりすぐれています。いわば一番値段が高そうな音という感じです。

ただ、いつでも、誰にでも、どんな料理にも松阪牛最高級霜降り肉が最適なわけではありません。

前二作のバランスアンプも他の機材の性格やかける音楽の種類とその音質により、優位に感じる事があります。

ただ、自分にとって半導体による自作アンプは好みの追求よりも、「どこかにあるだろう」と仮に想像している絶対的な高音質への方法という性格が強いので、やはり最新作が一番という事になります。

バランス出力アンプの回路に関する再検証はとりあえず一段落しましたが、出力段をBi-Tr二段ダーリントンに固定しての結果なので、ここをMos FET等で構成していれば、また異なる感想を持つ可能性はあります。これは次回の課題としておきます。
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by elise-4550 | 2010-01-12 03:51 | オーディオ | Comments(2)