私が所長Kです、趣味を中心に展開できればと思います。


by elise-4550
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DCドリフトの検討-2

前回「DCドリフトの検討」をブログ上に掲載したあと、新しくパワーアンプを製作して再挑戦していました。

デュアルTrを使わずに、いくつかの工夫で何とかならないものかということで、、、

まず、Trの選別を厳密にしました。どうも今まで割合軽視していたDi接続のバイアス用Trがドリフトに大きな影響を与えていることに気付いたのです。実動作と同等回路において、Di接続Trのコンプリ間Vbeを0,01V以下に選別後、初段べース接地用Trをそれらに合わせて選別しました。

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更に、基板上のレイアウトを変更して初段Trを4個縦に配列し、中の2つをバイアス用Trにしました。発熱の大きいべース接地Trでこれらを挟んで加熱する感じです。

更に、ウィルソンミラー型定電流回路の4個のTrも熱結合しました。これらはレイアウト上最初から縦に並んでいたので、接着剤による熱結合は省略していたのです。

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結果として、始動時からでも±50mV以内となり合格です。選別はとても面倒ですが、DCサーボなしで、なんとか実用性を確保できました。

また、本機は出力段をカスコード接続としています。そのかわり、出力段の電源は非安定化です。前作に比べて、音の輪郭がはっきりしていることを感じました。以前出力段カスコード接続と普通のコンプリエミッタ接地を比べた時はあまり違いを感じなく、わざわざややこしくするメリットはあまりなかったのですが、今回は空気感のノーマル、直接音のカスコードという感じでキャラクター分けできそうです。少なくとも、定電圧電源用に大きなTrを入れるよりはずっとメリットがあると考えています。
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# by elise-4550 | 2014-02-24 13:24 | オーディオ | Comments(0)

やられた-2

うちのばか猫の乱暴狼藉はとどまることを知りません。

人の目を盗んで第一試聴室に入り、またやってくれました。

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スキャンスピークの21Wウーハーのゴムエッジは猫の爪に対してはひとたまりもありません。

これまで、度々バスレフダクトに手を突っ込んで、内部の吸音材を掻きだしていたのには目をつぶってやっていたのに、これは許せません。

怒りをあらわにして追いかけ回してやりますと、それから私にはよってこなくなりました。オーディオ>>猫 の私には当然の処置です。

このままではまともな音にならないので、海外の補修パーツを注文したところ、以外と早く到着しました。

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エッジ二枚と接着剤、注射器、送料込みで約4500円でした。ただ問題は私にこの交換作業がうまくできるのかということ、、、知り合いのプロに頼むとパーツ代の数倍かかりそうです。

この手の経験のある方、情報をいただけませんでしょうか。
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# by elise-4550 | 2014-02-17 20:22 | オーディオ | Comments(2)

DCドリフトの検討

新年最初に製作したのはTrパワーアンプです。

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今回のテーマは①DCドリフト抑制の勘所はどこか、②保護回路の設定、の2点が中心です。

初段をBi-Trによるトランスインピーダンス回路にフォールデットカスコードを組み合わせた場合、使用条件下で、パワーアンンプとしては自己基準ぎりぎり(±100mV)のDCドリフトが生じます。それも素子を選別し。熱結合等の対策を駆使してのことです。

一方、初段にFET(K170,J74)を用いて熱結合しない状態でせいぜい±30mV程度です。

まず、無選別で初段を組んだ(C2240,A970)ところ、DCドリフトどころか動作しませんでした。入力TrとフォールデットカスコードTrは和が一定の電流で動作します、入力Trとそれに与えるバイアス電圧を作るDi接続TrのVbeマッチングがずれているため、入力Trに全ての電流が流れ込みカスコードTrがカットオフになったようです。

Di接続Trに流す電流を調整することで動作状態にもってゆくことはできますが、上下のコンプリ間の電流不揃い問題が生じるので、実装回路とほぼ同条件の測定用回路を組んでDi接続TrのVbeマッチングをとった上で入力Trとのペアーを組みました。この作業でのべ10時間かかります。この苦労が嫌で今回の実験を始めたわけですが。。。

さて、選別したTrで実験を再開しました。ところが、電源投入後1分くらいでまたカスコードTrがカットオフします。今度は初段の熱結合の問題です。はじめは温度がほぼ等しいDi接続Trと入力Trのチップ温度がその消費電力の違いにより差が生じて動作点が移動してしまうわけです。

入力段4個のTrを1mmアルミ板とエポキシで熱結合したところ、効果はてきめんで動作状態が持続するようになりました。

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しかしドリフト電圧は大きく、±400mVくらいあります。これ以上今回の初段Trでドリフトを抑えることは基板レイアウト等の根本的やり直しになり、それでも結果は怪しいと思われます。よって、デュアルTr(C2291,A995)の出番です。

先ほど、初段の熱結合で安定性が劇的に上がったことを受けて、その理想的状態として、同一チップ上に2つのTrジャンクションをもつタイプのデュアルTrを使うわけです、ただ、手持ちの数よりTr間のVbe選別はしていません。製造過程でどのくらいこの値が管理されているのかも不明です。

ここに至ってドリフトが±100mV以内になりました。もう少し動作点や温度管理を追い込めば良くなりますが、今回の追求はここまでにします。なぜなら、音質の問題だけでなく初段のFET入手難に端を発した回路変更が、同じくらい入手難が予想される1チップデュアルTrの使用に落ち着いたので、目的の1つは達成されないことになるからです。

保護回路の件は何の問題もなく動作しました。これは出力段がフローティング電源になってから従来の保護回路で動作するかどうか判らなかったため省略していたのです。実際、製作後に保護回路が動作したことはないため、電源に余分なTrを挟んでしまう回路に必然性を感じなかったのです。

まあ、他の方に使っていただくときに安心できる、といったメリットでしょう。
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# by elise-4550 | 2014-01-18 00:29 | オーディオ | Comments(0)
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10日ほど前にインピーダンス600ohm入力用CHディバイダを製作しました。

今まで使ってきたCHディバイダで、音質的に上位にあるものは全て入力インピーダンスが600ohmのパワーアンプには使用できません。

「出力にバッファー段を挿入するだけだ」と思われるかもしれませんが、そこが、個人的には問題でした、各種エミッターフォロワー、ソースフォロワーや雑誌等に載ってきた0dBバッファーのほとんど試してきましたが、必ずすきま風の吹いたような寂しい音になります。綺麗に音が出る回路もありましたが、音楽と自分の距離が離れたような、音の抑揚と情熱にかける方向に変化してしまいます。そこを逆に利用できない限り、利用価値のない代物でした。

結局、CRのみのCHフィルターと真空管の銘柄を選んだカソードフォロワーを用いたものを現在使用しているという現状でした。後者の音質の充実ぶりは解明不能で、普通カソードフォロワーも良い音がするはずがないのですが、みっちりと音の詰まった、かつ綺麗に広がる音質の球にたまたま偶然出会いました。他にも回路やパーツ等に理由があるかもしれません。

そこで今回はプリに使用している回路を応用してゲインのあるディバイダを製作することにしました。FET入力フォールデッドカスコードの定番回路です。これでなんとか600ohmが駆動できそうで、また、レベル調節も帰還抵抗を可変にすることで可能です。出力インピーダンスを上げることはありません。どれもプリアンプで使い続けている信頼できる方法です。音質をなるべく劣化させない現時点での最良の選択肢でしょう。

問題は2点です。1つは回路的にはプリアンプ二台分と同じものを信号が通ることになりその劣化が多分聞こえてくるだろうこと。先ほど「最良の選択肢」と書いたものの、音質劣化(変化)は感じています。特に初段FETが原因と思われる「つるっとした」音は、最近バイポーラTr入力の同形式プリを製作して気付いています。逆にTr入力は「ざらっとした」音な訳で、こちらは発振安定性と低入力インピーダンスのせいで今回使えません。

少しでも信号が通る増幅段を減らすために、入力の音量調節も装備してプリアンプとしての機能も兼ねさせることにしました。これで、アンプユニット1台分を減らせます。入力の音量調節といっても音質的に問題の多いアッテネーターではなく帰還抵抗を可変にして調節する今までのプリアンプと同じ形です。

入力は2系統用意しましたが、入力切り替えは、SW、リレー共に音質劣化をさんざん経験しているので、今回は接点無しの加算式にしました、逆相アンプが元々加算回路そのものなので、2つの抵抗値で入力のゲインを9dBほど変えてあります。低ゲインがDAで,高ゲインがフォノEQとし、同じつまみ位置で音量変化がないようにしています。

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2つ目の問題は部品点数が多いことです。ステレオプリアンプにして4台分を載せなければなりません。通過するアンプは各帯域ごとに2ユニットですが、3wayなのでこうなります。ハンダ付けは好きなのであとは根性で何とかなりますが、Trの選別がたいへんです。貴重なPch接合型FETを数多く消費します。さらに、3枚目写真のように8トランスを積むことになりました。
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# by elise-4550 | 2013-12-06 03:15 | オーディオ | Comments(0)
久々のオーディオネタです。

オーディオをさぼっていたわけではなく、逆に音楽の聴き手としては充実した毎日を過ごしています。

特に三月に第二試聴室の整備をしてからは、ここのクアドラウーハーシステムが絶好調で他のシステムを聴く気にならないほどでした。

ただ、季節柄、第二試聴室(車庫ともいう)に長時間滞在するのが厳しくなる頃なので、母屋の第一試聴室等のグレードアップ対策を考える必要がありそうです。

そのためではないのですが、とりあえず、懸案のパワーアンプを二組組み上げました。これは木製シャーシを計画していたのですが、デザイン的になかなか気に入ったことができないまま頓挫していたのでした。

頭を切り替えて市販の金属シャーシに組んでみました。

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初段はいわゆるトランスインピーダンス回路です、フォールデッドカスコードにて対アース増幅に変換した後、出力段はフローティング電源の中点出力エミッタ接地です。初段回路に選別したTrを用いてフォールデッドカスコード用の定電流回路はシンプルなカレントミラーにしたものと、初段をデュアルTrにして定電流回路を精密なウィルソンミラー回路にしたものを二組製作しました。

まだ、音質評価はしていませんが、DCドリフトは後者の方が小さく、1/4程度になっています。その他の電気的特性はほとんど同じで、位相補正も同じ定数で問題ありませんでした。

今回の回路の電気的欠点は、実用上十分なS/Nを得るためにNFBネットワークのインピーダンスを下げなければならない点で、入力インピーダンスが、600ohm となっています。TrやOPアンプのプリなら問題ありませんが、真空管ではプリアウトにトランスをかませたもの以外は接続が難しいと思います。また、いつも使っているパッシブ型のchディバイダも繋げません。ということで、現在専用のディバイダを計画中です。

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# by elise-4550 | 2013-11-07 03:08 | オーディオ | Comments(0)