STC 3A/109B によるSEPPです。インタステージトランスはUTCのA-18出力トランスはマグネクエストのpp用6.6kΩを使いました。
WE 101D によるSEPPです。インタステージトランスはUTCのA-18出力トランスはマグネクエストのpp用9kΩを使いました。
そして、今度はインターステージトランスの無い音を聴いてみたいと思いました。ところが、直列型SEPPや並列型SEPPは出力段の入力基準がそれぞれ異なるため、いわゆる「打ち消し」が必要です。それをトランスはスマートに解決してくれていたのです。
無粋な打ち消し回路を嫌い回路的なエレガントさを求めて、EV型SEPP(ブリッジ型)に到達しました。これぞ完全な対称回路です。ドライブ段に高出力電圧が必要な点と、出力段だけに二つの浮動電源が必要なことが欠点です。モノラル以外では重くて製作不能です。
STC 6B4G のEV型SEPPです。このサイズで最大出力はたった7Wのモノラルです。タムラのF-2011を出力トランスに用いています。インピーダンス3.5kΩの16Ω端子に8Ωをつないで半分の1.75kΩで用いています。ドライブ段は低内部抵抗でプレート最大電圧の高いBENDIX6900を使いました。パーツ配置を対称にして二台製作しました。
WE300B のEV型SEPPです。タムラのF-2020をやはり同じように1.75kΩで用いています。ドライブ段はGE6BX7を使っています。パーツ配置を対称にして二台製作しました。
自分的には211でEV型SEPPを製作するのが究極だと思っていて、パーツも集めていますが、その重量と大きさに怖じ気づいています。まあ、人生最後のアンプとして取っておいてもいいかなと思っています。じいさんでは、ハンダ付けのためにアンプを裏返す事も出来ないかもしれませんが・・・