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私が所長Kです、趣味を中心に展開できればと思います。


by elise-4550
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マルチアンプ一つのアイデア

マルチアンプ一つのアイデア_f0201222_0571926.jpg


ガレージ在住

予想通り、オーディオシステム再構成がはかどりません。

休みを丸々使っても3日はかかるところを、合間合間にやっている所為です。SP箱の改造も平行して行っていますし、今日などは友人宅の巨大SP移動にも参加しました。

改造中のSPは納得できるところまで補強を入れて使うつもりです。

マルチアンプ一つのアイデア_f0201222_163063.jpg


第一試聴室で整理中に、頓挫中の計画を見つけました。マルチウエイSPは基本的にマルチアンプが良い結果を出しやすいわけですが、これは主に各種調整の手軽さによるもので、ネットワーク式と比べて一長一短があり、いつでも優れているのではありません。

特に傾斜の大きな帯域分割フィルターは増幅素子のお世話にならざるを得ない訳で、バッファーアンプを何段も通した音質はどんより曇った天気のようで、ネットワーク式の方が「なんぼかまし」だと感じます。

マルチアンプ一つのアイデア_f0201222_1201760.jpg


これはSPネットワークではありません。2way マルチチャンネルディバイダーです。減衰カーブは-24dB/octクロスオーバー周波数360Hzです。

L.C.Rの受動素子で構成し、能動素子は使っていません。設計インピーダンスは 8Ωです。要するに、市販のSPネットワーク素子を使いプリとパワーアンプ間にこれをいれる事によって帯域を分割します。

普通のchディバイダーに対するメリットは、かなり急峻な減衰カーブがバッファーによる音質劣化がなしで行え、更にパワーアンプを低インピーダンス駆動できる点でしょう。

ネットワーク式に対するメリットは設定インピーダンスそのままの抵抗を用いることで、その値が周波数により変化しないため、理論通りの減衰カーブがえられ、更にSPはアンプ直結になり各種悪影響から逃れることができます。

デメリットもあります、8Ω負荷に耐えるプリアンプが必要です。フィルターの設計インピーダンスを上げて600Ω位にするとかなり楽になりますが、望んだ周波数に対応するコイルがなく、特注してもオーディオ帯域で一定のインダクタンスを維持できるものは大変な予算になると思われます。

マルチアンプ一つのアイデア_f0201222_1454045.jpg


低インピーダンス対応のプリは自作派の強みで何とかなるため、入手しやすいSP用の高音質コイルとコンデンサーを用いて構成する事にしました。

現在、計画が止まっている理由はいろいろありますが、一番大きい事は、どうしても8Ω用のプリが他のプリアンプに対して音質的に劣る点です。前記のchディバイダーのメリットが帳消しになります。

よって、今後の課題としてこのブログ上で新しい展開の報告ができればと思います。
これをお読みの皆さんにも追試をお願いできればと思っています。
by elise-4550 | 2009-06-19 02:04 | オーディオ