ボーカルスペシャル
2009年 09月 18日
第一試聴室でも活躍していましたが、Woタワーの側面積が大きく他のシステムへの悪影響が大きいので、その後二階のAV用として暫定的に置いていました、そこではアンプの関係で低域を専用設計したブースト回路で持ち上げてやる事ができず。更に移動して第二試聴室で遊んでいました。
今回ブースト回路を内蔵した相棒のプリもここへ移し、コンクリートの床の上でそのパフォーマンスをもっと活かそうと思いました。
このシステムの独特な音像定位は誰もがすぐに良さを感じるタイプのものです。はっきりくっきり仮想の音源が定まりそれぞれの位置関係がとても判りやすいのです。
特にセンター定位は確実で、周囲の反射物に影響される度合いが小さいので、今回のように3setを並べた場合とても有利になります。もちろん、周りを空けて十分なスペースを取った時の音場感は無理ですが。
ジャズ、ポップス系のボーカルはこれだけで良いんではないかと思うほど得意です。そのくっきりした音像はある意味アニメ的で、百戦錬磨のオーディオ達人には嫌われる可能性大です。「本当の定位感」ではないという事でしょうか。もちろんそんな方にはDIVAがお待ちしております。
今回選んだパワーアンプは2SK134を6パラPPにしたEV型SEPPです。フローティング電源を持つこのアンプは最大出力200Wで本研究所のタイトルホルダーです。もちろん持ち味はそこではなく、前段はサブミニチュア管とFETによる横型カスコード(フォールデットカスコード)を用いて他のアンプにはない深みのある音質が特徴です。
ただ、出力段無帰還も相まって、特徴がありすぎで、どこで音質の何が得られているのか判らなかった事が欠点です。パーツ入手や作りの手間もかかるため、この手のアンプは今これだけで、孤高の一台です。
これで今まで不遇をかこっていたSPとAMPが久々に日の目を見て、いつでも聴けるようになりました。東面三組の中型SPたちはそれぞれ特徴を持ち、切り替えていろいろなソースを楽しんでいるだけで一日が終わってしまいます。我がオーディオワンダーランドに新アトラクション登場といったところですか・・・