34年後の製作
2010年 12月 10日
この3wayは明日(土曜日)播磨のO氏別荘へ設置しなければなりません。
本日、午前中より、S氏に依頼されて手を付けていなかった2A3ppアンプの整備をおこないました。
出力管を全て新品に差し替え、再調整をおこなうのですが、出力段までカソード同相負帰還によるA級ppなので、出力管のペアーマッチングがシビアで,更にAC点火のため、ハムキャンセルの相性問題もあり、苦労しました。
遠く沖縄まで送るので、振動に対して特別に厳しく点検が必要です。
その後、幾つかの依頼されていた製作、修理や改造をおこないました。まだ、それらを全てこなしたわけではありませんが、頼まれてから長い間放置していた件も有り、あと2~3日で完了できればと思います。
お待たせしている方、どうもすみません、なるべく早くお送りしますのでよろしくお願いします。
と、書いている間に東北のT氏から修理のため6550ppアンプが届きました・・・
さて、冒頭に書いている「あるもの」ですが、それは中古のエンクロージャーです。
MJ誌1977年1月号で森川忠勇氏がAltec604-8Gを、国産JBL4333型箱に入れてバスレフチューニングを行い、その後の試聴会等でも好評を得ているのをご存知でしょうか、って、そんな昔の話「ああ、あれね」などと返されたら怖いです。
その頃は604-8Gが新製品だったんですから。新型の使いこなし紹介として森川さんがお書きになっているのです。旧型の604-Eとの比較や、Altecオリジナルネットワークと森川氏特製ネットワークの検討や試聴もおこなわれています。
その時のシステムをSP外観に関する自分の嗜好としては、一つの基準にしてきました。
15インチ同軸を150~170L程度の箱に入れると、バッフル面積に対するユニットの占める割合が大きく、良い感じです。
2年前にも中古の箱で挑戦しましたが、入手した箱のバッフルがスラントしていて印象が違いました。また、容積も足りなかった(130L)ので、バッフル面をかさ上げするなどのかなり面倒な工作をおこないました。
更に、半年前、「4333型箱」ということで1組調達したところ、外観は確かにJBLのプロ用にそっくりですが、内部の空間における奥行きがたった35cmしかなく、実効容積110Lというものでした。これは、どうにも活用できずに今も置いてあります。
懲りずにまた今回、国産の「4333型箱」というものを購入したわけです。
今回は、実効容積が170Lはあり、ウォールナットの付き板と共に期待できそうです。
ユニットは旧Maxonicの励磁型15inch2way同軸システムを使います。数組しか生産されていないという貴重な品物で、最近再生産されているものとはかなり異なっています。